2017年9月15日
ホームページ制作で時々聞かれるちょっと難しい用語を集めました。
Web標準とは、World Wide Webで標準的に利用される技術のことです。その仕様は、W3C(World Wide Web Consortium)、ISO(International Organization for Standardization)、IETF(Internet Engineering Task Force)、ECMA(European Computer Manufacturer Association)等の国際的な組織によって策定されています。
W3Cとは、World Wide Web Consortiumの省略表記で、多くのWeb標準を策定している国際的な団体のことです。1994年10月に発足しました。W3Cのディレクターを務めるTim Berners-Lee氏は、World Wide Webの発明者として有名です。現在、マサチューセッツ工科大学計算機科学研究所(MIT/LCS)、欧州情報処理数学研究コンソーシアム(ERCIM)、慶應義塾大学の三者がホストとなってW3Cを共同運営しています。
ホームページ制作におけるアクセシビリティとは、障碍を持つ人を含め、あらゆるユーザーにとって利用がどの程度可能な状態にあるかをあらわす言葉です。アクセシビリティに関する標準としては、W3CのWAI(Web Accessibility Initiative)が策定するWCAG(Web Content Accessibility Guidelines)が有名です。また、国ごとの規格も制定されており、2004年には日本でもJIS(日本工業規格)化されます。
CSSとは、Cascading Style Sheetの省略表記で、Webコンテンツの視覚的な表現を指定するための仕組みのことです。W3Cによって標準化されており、1996年12月に level 1、1998年5月にlevel 2が勧告されました。文書構造を定義するための仕様としてHTMLがありますが、CSSはHTML文書に適用するかたちで広く利用されています。なお W3Cでは、その仕様のほかに、記述の文法的な妥当性を確認するための検証サービスも公開しています。
XHTMLとは、Extensible HyperText Markup Languageの省略表記であり、HTMLの後継マークアップ言語です。XMLベースであることから拡張性に富んでいるとホームページ制作のでデザイナーから評価されています。バージョン1.0はHTML4.01を単にXMLで再定義したものですが、バージョン1.1では、より文書構造と視覚表現の分離が打ち出された内容となっています。
HTTPとは、Hypertext Transfer Protocolの省略表記で、Webを介してハイパーテキスト等をやりとりする際に広く利用されているプロトコルのことです。かつてはW3CのHTTP Activityにおいて、初期のバージョンのHTTPが持つ欠点や弱点が扱われていましたが、HTTP拡張およびHTTP 1.1という安定した仕様が公開されたことから、既にその活動は終了しました。
ユーザビリティとは、「ある製品が、指定されたユーザーによって、指定された利用状況において、指定された目標を達成するために用いられる際の、有効さ、効率、およびユーザーの満足度の度合い」を意味します。(ISO9241-11による定義)ホームページ制作で最も重要な要件と私たちは考えています。