■DDoS攻撃とは?
DDoS攻撃(Distributed Denial of Service attack)は、複数のコンピュータを利用して特定のサーバーやネットワークに大量のトラフィックを送りつけ、正常なサービスを妨害するサイバー攻撃の一種です。攻撃が成功すると、ウェブサイトがアクセス不能になったり、オンラインサービスが利用できなくなったりするため、ビジネスやユーザーにとって深刻な影響を及ぼします。
■DDoS攻撃の目的
DDoS攻撃の主な目的は以下の通りです。
・金銭目的の脅迫:攻撃を止める代わりに金銭を要求する場合があります。
・嫌がらせや技術力の誇示:特に理由がない嫌がらせや、自身の技術力をアピールするために行われることもあります。
・他企業や他国による業務妨害:競合他社や他国による信頼失墜や国力低下を狙った攻撃です。
・企業などに対する抗議活動:特定の企業や組織に不満を抱き、抗議するために行われます。
■DDoS攻撃の種類
DDoS攻撃にはいくつかの種類があります。
・ボリューム攻撃:大量のデータを送りつけてネットワークの帯域幅を埋め尽くす攻撃です。
・プロトコル攻撃:サーバーやネットワーク機器の脆弱性を突き、リソースを消費させる攻撃です。
・アプリケーション層攻撃:ウェブサーバーやアプリケーション自体をターゲットにする攻撃です。
■DDoS攻撃への対策
DDoS攻撃を完全に防ぐことは難しいですが、以下の対策を講じることで被害を最小限に抑えることが可能です。
・トラフィック監視と異常検知
日頃からネットワークトラフィックを監視し、異常なトラフィックが発生した際に早期に検知できる仕組みを整えましょう。
・レート制限の設定
特定のIPアドレスからのリクエスト数を制限することで、不正なリクエストがサーバーに負荷をかけるのを防ぐことができます。
・WAFの導入やCDNの活用
WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)を使用することで、特定のIPアドレスや不正なリクエストをフィルタリングし、攻撃を軽減できます。また、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)は、ウェブサイトのコンテンツを複数のサーバーに分散して提供する仕組みです。DDoS攻撃を受けても、負荷を分散することで影響を抑えられます。
・DDoS防御サービスの利用
専門的なDDoS防御サービスを利用することで、攻撃を自動的に検知し、軽減することが可能です。