2024年5月、Googleが「AI Overviews(AIオーバービューズ)」という新機能を米国から順次展開し始めたことが話題になっています。今後、日本でも導入されることが予想されており、企業ホームページやオウンドメディアを運営している方にとっては無視できない大きな変化です。
日本国内では Search Labs でオプトイン方式での提供が開始されており、まだ完全な標準化には至っていませんが、段階的な拡大中です。
本記事では、「AI Overviewsとは何か?」から、私たちホームページ制作会社の視点で見るその影響や、今後のSEO対策までを分かりやすくご紹介します。
■ AI Overviewsとは?
AI Overviewsは、Googleが生成AIを活用してユーザーの検索意図に対する要約的な回答を検索結果の最上部に表示する機能です。従来の検索結果では、個々のウェブサイトのタイトルと説明文が一覧表示されていましたが、AI Overviewsでは、それらを要約した「まとめ」をAIが自動生成し、冒頭に表示します。
例えば、「〇〇のメリットとは?」と検索した際、複数の信頼ある情報源を元に、AIが簡潔に解説を提示してくれるのが特徴です。

■ なぜ重要なのか?SEOや集客への影響
AI Overviewsが本格導入されると、以下のような影響が想定されます。
◎ 検索結果の1ページ目でもクリック率が下がる可能性
AIが回答を要約して提示することで、ユーザーがリンク先にアクセスせずに検索を完結させてしまう可能性があります。特に、Q&A型コンテンツや簡単に答えが出せる情報では、クリック数が減少する恐れがあります。
◎ コンテンツの信頼性がより重視される
AIは、信頼性の高いサイトを情報源として参照する傾向があります。そのため、Googleにとって「信頼できる情報源」と判断されることが、今まで以上に重要になります。
◎ E-E-A-T(専門性・経験・権威性・信頼性)の強化が必須
正確な情報とその出所がAI要約の選定に影響します。
■ 企業ホームページとしてどう対策すべきか?
弊社では、以下のような対応策をおすすめしています。
1. 信頼性の高い情報設計
専門性のある情報を、一次情報・実績・事例などとともに掲載しましょう。引用元の明記や、著者情報の記載も評価されやすくなります。
2. FAQやQ&Aページの整備
AI Overviewsが取り上げやすい形式として、具体的な質問と明確な回答形式が有効です。自社サイト内にFAQページを設けることで、取り上げられるチャンスが増えます。
3. 構造化データ(schema.org)への対応
ページに「構造化データ」を正しくマークアップすることで、検索エンジンがページ内容をより正確に理解しやすくなります。
4. ユーザー体験(UX)と読みやすさの向上
AIが内容を抽出する際には、論理的な構成、適切な見出し、簡潔でわかりやすい文章が重要です。読みやすさの改善は、ユーザーにもAIにも有効です。
■ まとめ
AI Overviewsは、検索体験をより直感的で便利なものにする一方で、企業側にとってはコンテンツ設計やSEOの新たな課題を提示しています。
しかし、これはチャンスでもあります。検索エンジンが正しく内容を把握し、要約に取り上げられることで、自社の信頼性・専門性を大きくアピールすることも可能になります。
弊社では、こうした新しい検索体験に対応した「コンテンツ設計」「構造化データ実装」「E-E-A-T対策」なども含めた、トータルなホームページ制作を行っています。
ホームページ制作を検討されている企業様、是非お問い合わせください。